私の友達に犬を襲うのが大好きなボーダーコリーのB君を飼っている人がいる。
その人は犬と一緒に遊ぶのが大好きで、
犬が好きで好きでしょうがなくって、
そして何頭目かにボーダーコリーを迎えた。
B君は人間に対しては普通にいい子なんだけど、
いつのまにか、犬と見れば性別関係なく乗らずにはいられない、
襲わずにはいられない子になっちゃったんだ。
とおーくで、粒にしか見えない犬が車に乗るのを見て、
うわーっ!と走ってって車に飛びついて脅すような奴だった。(笑)
友達は、その子を何とかしてあげたくて、
それこそ何軒も何軒も訓練所を尋ね一生懸命だったんだって。
でも、行くとこ行くとこ 「この犬はどうにもなりません」 と言われ、
犬が大好きで色々なところに行きたいのに
いろんなとこから 「来ないで下さい」 と言われ、
毎日絶望して泣いていたんだって。
私が初めて彼女と彼女のB君を見たのは、犬連れが集まったある会場。
襲う、乗る、対象の犬を探してはぁはぁリードを引っ張りまくるという、
とても近づきたくない、という雰囲気を漂わせていた。
その数ヵ月後、ふとしたきっかけで彼女と友達になり、
そーだな、もう6年か7年くらいの付き合いなんだけど、
それからB君はどうなったと思う?
昔のB君を知っている人には信じられないような犬になってる。
もう、他の犬と一緒に遊ぶことだって出来るし、
ドッグスポーツの大会にも出場してすごい成績を上げてる。
TVにも出て、ダンスまでしたよ。
ものすごく暑いスタジオで大音響の音楽が響き渡る中、 踊り狂う人々の真ん中でね。
昔のB君を今のB君に変えたのは誰だと思う?
それは訓練士でなく訓練所でもなく、彼女自身だったんだ。
そうなるまで数え切れないドッグファイトを繰り返し、
泣きながら私やみんなに謝ったことも数知れないけど、
彼女は決して諦めなかった。
何度も何度も、B君に暴力を使うのはいけないといい続けたよ。
そして今、彼女はたくさんの犬たちに囲まれて暮らしてる。
犬は犬に自由を侵されることなく伸び伸びと暮らしてるよ。
彼女も犬達も、とっても幸せそうに見える。
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よく、簡単に自分の犬や人の犬をシャイだと言う人がいるけれど、
本当にシャイな犬なんか滅多にいないんだよね。
本当にシャイな犬は人が触ることなんて出来ないんだよ。
同じことで、自分の犬や人の犬が攻撃的という人もよくいるけれど、
本当に攻撃的な犬だったら、そんなに平然と人に喋れないって。
最初から喉や腹狙ってくるからね。
だから、うちのはこうだからと一言で終わらすのではなくて、
本能だから群れだからと終わらせるのではなくて、
犬が何思ってどう動くのかを考えてほしいな・・・誰もがね。
犬って本能だけでないんだよ。
感情もあるし、その芯もあるんだよ。
芯が動けば犬は変わる。
決めつけちゃったら、そこで終わりだもんね。
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とあるMLで投稿されていた記事を,ご本人承諾の上,編集/転載させていただきました.
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